他力コイル

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他力コイル

電磁成形は、コイルを用いて金属を非接触で高速かつ精密に加工する技術です。瞬間的に大電流を流すことでコイルは強力な磁場を発生させ、その力で肉厚のアルミニウムをも変形させます。

しかし、この強大な力はコイル自身にも等しく作用するため、非常に高い耐久性と強度が求められます。大きな力で金属を変形させる際、コイルも同等の反作用を受け、自身の形状を保つための支えがなければ破損してしまいます。

私たちは、特殊な樹脂を用いた専用のモールド技術と、熟練の職人による高度で高精度な巻線技術により、一般的なコイルよりも耐久性が飛躍的に向上したコイルを実現しました。磁場に悪影響を与えない高透磁率の樹脂を使用し、コイルをしっかりと保護・強化しています。

コイルの品質と設計は、電磁成形の成功を左右します。私たちは、専用の巻線設備と高度な技術を駆使し、巨大なエネルギーにも耐えうるコイルを提供することが可能です。これにより、肉厚のアルミニウムをも自在に加工できる、高効率で信頼性の高い電磁成形を実現し、多様な金属加工のニーズに応えることができます。

コイル≒インダクタ

コイルにも様々な形があります。

パターン1

パターン2

コイル電流イメージ

変化する波動電流により磁束が発生する

渦電流イメージ

コイル内外の磁束の変化により、アルミニウム合金にコイル電流と逆方向の誘導電流が流れる

他力≒作用力のイメージ

コイルとアルミニウム合金の間に放射状に作用力が発生する